来客も自由に
くつろぎたくなる
セカンドリビングの
ある住まい

岡山県岡山市 M様邸

規 模:木造2階建て
設計・施工:株式会社近藤建設興業

夫婦で暖かな家で暮らしたい。
大勢の来客にも対応できるようにしたい。
そんな願いをかなえた住まいは
環境にやさしく、住む人も来客も快適な
ハイスペックのLCCM住宅です。

夫婦ふたりが安心して過ごせる
ワンフロアで完結するプラン

家づくりを考え始めた当初はハウスメーカーへの依頼を検討していましたが、娘の新居を訪ねた際、ほっとするような心地よさを感じ、この家を設計・施工した工務店「近藤建設興業」に依頼することに。リクエストしたのは、「仕事をリタイアした後、夫婦で快適に暮らせる暖かな家」。2階建の建物ですが、夫婦ともに高齢のため、1階だけで生活が事足りる間取りにしてもらいました。

ふだんの生活の場となる1階は、空気の循環を考慮して、仕切りの少ないレイアウトを採用しています。お互い気がねなく眠りたいとそれぞれの寝室を確保し、南北の角に配置。2つの寝室の間にウォークスルークロゼットを配置して、ゆるやかなつながりを持たせています。寝室の壁には回転式の欄間を設け、自然な風の流れを誘導しました。

親戚や来客が集まる
2階のセカンドリビング

2階は家族や来客が集うパブリックスペース。玄関ホールから1階を通らず、2階へと直行できる階段を設置したので、来客にプライベート空間を見られる心配もありません。

2階には、明るく開放的なセカンドリビングを配置。親戚が一堂に会しても、ゆったりと過ごせる広さです。1階リビングの吹抜けとつながっており、開放感も抜群。落下防止の手すりは木製のフレームに和紙をあしらうなど、ディテールにもこだわりました。

生活の利便性にも配慮して、1階サニタリーには夫婦で並んで身支度できるサイズのカウンターを配置。手入れがしやすい縁なしの洗面ボウルを採用しています。浴室は湿気が室内にこもらないよう、浴室と脱衣室との間に回転式の欄間を設けました。

高性能なLCCM住宅を実現
生活コストの削減も可能に

暖かく過ごせる家にこだわる私たち夫婦に、「近藤建設興業」からはLCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅を提案されました。

このLCCM住宅とは、建てる時はもちろん、暮らす時や将来的に解体する時も含め、全ステージでCO2収支のマイナスを目指す住まいです。最近ではエネルギー消費をプラスマイナス0にするZEH住宅が注目されていますが、LCCM住宅はこのLCCM住宅をさらに上回る高い性能を実現します。

プランニング前に現地で日射取得量や風向きを計測し、データを解析。このデータに合わせ、外張り断熱やトリプルガラスなどの設備を取り入れることで、快適な室内温度を実現しています。建材は、運搬によるCO2排出の少ない地産の木材を使用。また太陽光パネルも搭載して、エネルギーコストを削減しました。

自然光がたっぷり差し込む
快適な1階リビング

1階リビングは、吹抜けの上のハイサイドライトから光が差し込み、明るく、暖かな空間。近所に住む孫たちもこのリビングがお気に入りで、開放的な遊び場となっています。夏の強い日差しは、電動外づけシャッターでシャットアウトし、1年を通じて快適な室温をキープ。冬期も自然光がふんだんに入り、床暖房いらずの暖かさです。床材には、西粟倉村のヒノキ材を採用。足ざわりも心地よく、木の香が漂うリビングとなりました。

リビングにつながるオープンキッチンは、通路幅を広く設計したユニバーサルデザイン。将来的に車椅子が必要になったとしても、安心して使えます。キッチンカウンターの足元に間接照明を設け、奥行深く見える演出も気に入っています。

街並みにもしっくりなじむ
和テイストの外観に

外観は、和の雰囲気を演出する格子のドアや、日よけ装置を設置できる木製ルーバーがアクセント。南に向けた開口は、植栽で外からの視線をさりげなく遮っています。玄関扉を開けると、ヒノキのさわやかな香りが漂うのも自然素材にこだわった家ならでは。スギ板張りの天井が、落ち着いた雰囲気です。

将来的に子どもに家を譲る可能性も考え、内装は娘夫婦の好みを尊重。自然素材を使った若々しい雰囲気に仕上げました。また将来を見据えたバリアフリー空間を意識して、家全体にゆとりのある通路幅やスライドドアを採用。玄関ホールには、靴の脱ぎ履きにも便利なベンチと手すりを設置しています。キッチンは、動線に無駄のない回遊式プラン。水まわりを集約することで、家事の負担もできるだけ削減しました。理想通りの暖かな住まいは機能性も万全で、長く、安心して暮らせそうです。

実例を紹介しながら、住まいづくりのアイデアを数多く取り上げた書籍はこちら 「心地よい暮らしの間取りとデザイン2024」 今回ご紹介した実例も掲載!
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