祖父母の想いを引き継いで暮らす 和モダンリノベ
祖父母から受け継いだふじ棚を望む
二間続きの和室を吹き抜けのあるLDKに。広縁を土間に。
障子も欄間も、既存建具をそのまま活用。既存の柱や梁、鴨居は敢えてそのまま見えるかたちを採用した。土間とLDKの間の障子には引込鴨居を新設。障子を開け放てば真正面に庭のふじ棚が望め、閉めると情緒ある和の雰囲気漂う空間になる。
| コメント | 思い入れのある祖父母の家を引き継ぐことを決めた若い夫婦の住まい。和の雰囲気や情緒を大切にしながら柱や梁をいかしたダイナミックな空間構成に。 |
|---|---|
| 世帯属性 | 単世帯 |
| 建物種類 | 一戸建て |
| 工法 | 木造軸組 |
| 階数 | 2階建 |
| 立地属性 | 郊外型 |
| 延床面積 | 184.30m2 55.75坪 |
| 所在地 | 長野県上田市 |
| 特長 |
|
施工写真
和モダンのダイニングキッチン
既存の柱や鴨居、床の間の造作をそのまま遺し、ダイニングキッチンに。キッチンはモールテックスでコの字に囲んだアイランド型を採用した。
吹き抜けリビング
リビングとダイニングの中央は、梁や小梁表しの吹き抜けに。和のモチーフながら、立体的で奥行感のある空間に。
内と外をつなぐ土間
二間続きの南側にあった広縁を、LDKのフロアライン（床高）より30ｃｍ低い土間に。開口がより広く確保され、内と外をつなぐ。
趣味スペース
南西の角にあった和室を夫婦共有の趣味空間に。おなじ空間にいながら、それぞれ自分の世界に没頭できるよう、Ｌ字にデスクを設けて窓を配した。
ＬＤ吹き抜け
2階の居室を取り払い、リビングダイニングの一部は吹き抜けに。見上げると、年季を重ねて色づいた横架材が見える。
2階スペース
既存の居室を取り払い、吹き抜けを囲むフリーホールに。「家が大きすぎる」という悩みを解消しつつ、プラスαの余白空間とした。
外観
既存の外壁に塗装を施し、木と黒を合わせたモダンな外観に。家の前には、祖父母が手入れを続けてきた藤棚がある。
既存外観
築35年の和風住宅。施主は、祖父母が手入れをしながら大事に暮らしていた家を引き継いだ。
既存和室
現在のリビングエリア。元々は、二間続きの和室と広縁、中廊下、その奥にさらに居室が並ぶ、典型的な和風住宅だった。
