新生活とともに始まる住宅ローンの支払いに備えて、家計のやりくりについて気を引き締めていこうと決意する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、せっかくの新居でケチケチ暮らしていたのでは、新生活が台無しです。
マイホームの取得のタイミングで無理なくできる家計の見直しを考えてみましょう。
家計の見直しというと、“節約”というキーワードが思い浮かびますが、食費や娯楽費・交際費などの変動費については、なかなか続けるのが困難です。
節約に疲れてその反動で衝動買いが増えてしまったり、我慢も強いられますのでストレスにもなりやすく長続きしないのが現実です。変動費の削減は生活の質も低下していますので最終手段と考えましょう。
まず、手を付けて欲しいのは固定費の削減です。固定費は一度見直しの手続きをしてしまえば、その後は放置してもOKです。生活の質を落とす必要もありません。
電気代であれば、使う電気の量を減らすのではなく、自由化によって安い電気会社に切り替えたり、通信費だったらスマホのプランの見直しが特に効果的です。暮らし方は今まで通りで、一生節約が続くので節約効果も高いのが特徴です。
生命保険は、世帯主等がなくなってしまった場合に、残された家族の生活費、住宅費、教育費を補うために入る固定費の中でも金額が大きい代表的な支出ですが、遺族の住宅費については、住宅ローンに付随する団信(団体信用生命保険)でカバーされます。
3,000万円の住宅ローンを組むということは、3,000万円の生命保険にも加入することになるので、既に契約中の生命保険と重複が生じてしまいます。
この重複部分を削減し、保険料の安い商品に切り替えることで、生涯で100万円以上の保険料の削減が実現できるケースも少なくありません。住宅ローンを契約するタイミングで、是非忘れずに既契約の見直しをして下さい。
その他にも、普段の買い物を現金払いからキャッシュレス決済にすることで、例えば年間300万円の支出に対して2%のポイント還元がえられれば、1年間で6万円、10年で60万円、30年で180万円分のポイントが得られることになります。
このように普段の生活の中で無意識のうちに実行される節約は非常に効果的です。新居の設備選びの際は、節水効果の高いシャワーヘッドやトイレなどにも注意を払うなど、無理なくかんたんに一生節約が続く、固定費の削減を意識してみましょう。
※本サイトに掲載の内容は、令和3年2月末時点の情報に基づき作成しております。