育ち盛りのお子さんを、家の中でものびのび遊ばせてあげたい。
けれども家事や仕事をしながら、子どもの様子に目配りできることも必要です。
安心しながら子育てができる家づくりのアイデアをご紹介します。
子どもの宿題を見ていると
家事の手が止まっちゃう
両立できるアイデアはある?
カウンターキッチンはどうだい?
団らんしやすく、
夜はバーのようにも使えるよ
交通量の多い敷地に
家を建てるんだけれども、
子どもが安心に遊べる工夫って
ないデスか?
庭のまわりを住宅で囲う
コートハウスにするのがいいよ!
居室とデッキの材をそろえると
開放感も!
交通量の多い道路が近くにあると、外部の音が気になったり、プライバシーが守れるか心配。何より、子どもの安全が気がかりです。
そんな場合は、建物で中庭を囲んだコートハウスがうってつけです。
この実例は中庭を中心に部屋を配置したコートハウス。
LDKに面してウッドデッキを設けたので、車の心配をせずにのびのびと空の下で遊べます。うっかりボールを追いかけて外に飛び出すということもありません。
またキッチンで作業をしていても、中庭で遊んでいる様子がうかがえるので安心です。
中庭のデッキはLDKとは段差をつけずにつなげているので、天気のよい日は窓を開け放し、LDK・中庭を一体にして子どもたちが走り回ります。
室内もデッキの仕上げも木でそろえているので、デッキに出るたびに靴を脱ぎ履きする手間に煩わされないのもポイントですね。
公園や遊園地にわざわざ出かけ
なくても
家の中で子どもが楽しめる
ヒントがあったら教えて!
ブランコやハンモックで
楽しくしちゃおう
黒板にお絵かきをするのも、
子どもは大好きなのさ
こちらの実例は築10年の住まいのリフォーム。
家族が増えたこともあり、さらに子どもたちが楽しめる仕掛けを家中に施しました。
2階ホールではブランコを梁に吊るしていますが、これは、お子さんが1人だったころから大切にとっていたもので、今や2人目のお子さんのお気に入りに。2階ホールは吹き抜けに面しているので、1階のキッチンから遊んでいる気配がうかがえます。
また子ども部屋にはハンモックを取り付け、毎日がキャンプ気分。夜になると天窓から星空を眺められるそう。
さらにうれしいのが、キッチンの黒板。コンロ壁の裏側に黒板塗装を施しました。
存分にお絵かきを楽しめるだけでなく、家族共用の伝言板としても活躍しています。マグネット仕様にもなっているので、メモも貼れて便利ですね。
育ち盛りの子どもは、
家の中でも体を動かしたいデスよね
エネルギーを発散できる
いい方法はありマスか?
クライミングウォールや
うんていはどうだい?
廊下のようなデッドスペースも
利用できるのさ
育ち盛りの子どもは、エネルギーが有り余っているもの。
家にいても積極的に体を動かせる工夫があるとよいですね。
最近、人気を集めているのがクライミングウォールやうんてい。
クライミングウォールは壁をそのまま活用でき、うんていは人が歩けるスペースがあればよいので、廊下のような移動のためだけに使われる空間を有効利用できます。
クライミングウォールのホールドをカラフルにすれば、見た目にも楽しい場所になりますよ。
クライミングウォールのホールド(突起部分)の取り付け方には2種類あり、壁に直接ネジで取り付けるスクリューオンタイプと、ナットとボルトで固定するボルトオンタイプがあります。壁のつくり方にもかかわるので工務店とよく相談しましょう。
またお子さんのためには、子どもの手のひらサイズのホールドを選ぶなど、くれぐれも安全には注意しましょう。
外に出られない日があっても、家の中に楽しい仕掛けがあれば子どもも満足。
家というもっとも安全な居場所で、自由に駆け回ったりのびのび体を動かせると、親御さんとしても安心ですよね。
外に出づらい風潮や気候が続くことも考えて、お子さんが元気に過ごせるアイデアをぜひ取り入れてみてください。
キッチンの前に作業台を取り付けたカウンターキッチン。
慌ただしい朝は、ここで朝食をとれば配膳・片付けがラクな上、夜はバーカウンターのようにお酒を楽しめるなど、さまざまな使い方があります。
もう一つのメリットは、ここでお子さんが宿題や作業をした場合、家事をしながらその様子を見守れること。
この実例ではダイニングバーのようなキッチンがほしいという奥さまのリクエストで、キッチンをL字型に囲むようにカウンターを取りつけました。
ただしダイニングバーといえども、常連はお子さんたち。
キッチンに奥さまが立っていると自然に集まってきて会話に花を咲かせたり、カウンターで宿題を広げたり。
カウンターはわずかに立ち上げているので、作業をしている手元やキッチンまわりが見られることなく、空間をスッキリ保ちます。
またキッチンと隣り合うダイニングには、吹き抜けを利用して登り棒も!
「ご飯だよ~」と声をかけると、ダイニングバー常連のお子さんたちが2階からポールを伝って降りてくる、楽しい住まいになりました。
(株)市川工務店 (山梨県南アルプス市)