【セカンドハウスを住み継ぐ家】群馬県安中市
家族構成:夫婦+子ども3人
構造:木造平家建て在来工法
規模:平屋
延床面積:95.45㎡
設計:ひとこと設計 施工:ほしかわ工務店
既存の構造をできるだけ生かしながら、住まい全体を回遊できる間取りに。風通しもよく、家族の気配が身近に感じられます。
奥様の両親がセカンドハウスとして購入した建物は、緑が豊富なエリアにある平屋の住まい。妊娠を機に借り受けて住んでいた施主夫妻は、恵まれた環境や平屋の住み心地を気に入り、両親から譲り受けることを決めました。
3人の子どもがいる生活と間取りが合わず、使っていない空間もあったため、リフォームを計画。一時は建て替えも検討しましたが、「ほしかわ工務店」に「この敷地の高いポテンシャルを生かしてリフォームをすれば、よい家になりますよ」と太鼓判を押され、リフォームを決意しました。設計に「ひとこと設計」も加わり、家づくりがスタートします。
「ほしかわ工務店」から提案されたのは、周辺環境を借景として取り込むプラン。敷地の東側にある遊歩道や、南東側に位置する山景を生かすために、リビングの開口の位置をずらしました。東向きの開口は窓の高さを下げ、眺めが楽しめる窓ベンチを設置。南側には約1間半の開口を設け、テラスを設置しています。近隣を歩く人と視線が合わないように計画されているので、戸外を感じながらリラックスして過ごせます。
リフォーム前のキッチンはセミクローズドタイプ。調理中に家族との距離感を感じていたため、壁づけタイプを採用し、オープンキッチンにしました。キッチンから水まわり、寝室、和室、リビングへと回れる回遊動線を配置。家事の負担も軽減され、3人の子どもたちも楽しく行き来できます。
また以前はリビングに2段ベッドを置いていたため、子ども室はあまり使われていませんでしたが、ベッドで仕切って個室をつくる新しいプランで、子どもたちに新しい居場所もできました。リビングのソファや畳コーナー、子ども室と、好きなことをしながら自由に過ごせます。「ほしかわ工務店さんは感覚が近く、どんな家にしたいのかをすぐ理解してもらえて、楽しい家づくりでした」と奥様。自然素材で仕上げた空間には、常に気持ちよい光がさし込んでいます。
写真:①以外 渡辺慎一